I.集計結果と時系列検討 – 4.その他

以下の集計における比率はいずれもサンプル数650を基準にしている。

(1) ストーマを造設した原因

ストーマを造設した原因では、コロストミー、人肛・人膀は「直腸がん」が、イレオストミーは「潰瘍性大腸炎」が、ウロストミーは「膀胱腫瘍」が他の疾病よりかなり割合が高くなっている。

合計 コロストミー イレオストミー ウロストミー 人肛・人膀
直腸ガン 60.0 75.4 11.1 3.2 62.5
結腸ガン 4.2 6.2 3.7
膀胱腫瘍 14.2 3.7 82.8 15.6
子宮ガン 1.1 0.5 1.1 9.4
家族性
ポリポージス
0.6 0.2 7.4
その他の
腫瘍性疾患
3.7 4.4 1.1 9.4
潰瘍性大腸炎 4.6 1.7 55.6 3.1
クローン病 0.3 7.4
大腸憩室炎 0.3 0.5
その他の
炎症性疾患
0.8 1.0 1.1
わからない 2.8 3.4 3.7 1.1 1.1
その他 6.2 5.9 3.7 6.5 6.5
無回答 6.9 6.2 3.7 6.5 9.8

(2) ストーマケアについての相談相手

ストーマケアについての相談相手では、「病院の医師又は看護師」が約半数で最も高い。次いで「患者会・同憂会の仲間」、「販売店(ショップ)」となっており、家族や友人などの身近な人よりも、専門的知識のある医師や販売店、または、同じ悩みをもつ可能性が高い「患者会・同憂会の仲間」が高くなっている。また、イレオストミーの人は、特に「知り合いのオストメイト」が29.6%と高くなっている。

合計 コロストミー イレオストミー ウロストミー 人肛・人膀
病院の医師
又は看護婦
48.3 49.8 51.9 50.5 56.3
家族や友人 4.9 5.7 7.4 5.4
販売店
(ショップ)
22.3 25.9 14.8 17.2 15.6
メーカーの
相談窓口
14.2 14.5 14.8 14.0 18.8
患者会・同憂会
の仲間
25.2 29.8 25.9 21.5 12.5
知り合いの
オストメイト
12.9 13.1 29.6 10.8
相談しない 9.2 8.4 11.1 3.2 9.4
その他 4.9 5.4 11.1 3.2 3.1
無回答 5.4 10.8 9.4

(3) インターネットのWebサイトやホームページの利用頻度

現在、インターネットのWebサイトやホームページの利用頻度では、全体で「利用していない」人が、56.9%となっており、利用している人は約1割程度である。平成14年度での全国のインターネット普及率が50%を越え(総務省調べ)ているのに比べると、高年齢層が多いために利用率は低くなっている。

合計 コロストミー イレオストミー ウロストミー 人肛・人膀
1日に数回 2.2 2.2 3.2 3.1
1日に1回 2.0 1.2 3.7 2.2 3.1
週に数回 2.8 3.2 3.2
週に1回 1.2 1.5 2.2
週に1回未満 1.8 1.7 11.1 1.1 3.1
利用してない 56.9 59.1 66.7 55.9 53.1
無回答 33.1 31.0 18.5 32.3 37.5

(4) インターネットでのEメールの利用頻度

インターネットでのEメールの利用頻度では、全体で「利用していない」人が、55.4%となっている。また、利用している人はホームページと同じく約1割程度である。

合計 コロストミー イレオストミー ウロストミー 人肛・人膀
1日に数回 1.5 1.5 3.7 2.2 3.1
1日に1回 2.5 2.0 3.7 4.3 3.1
週に数回 2.6 2.2 3.7 5.4
週に1回 1.1 1.2
週に1回未満 2.2 3.2 3.7
利用してない 55.4 57.4 66.7 53.8 50.0
無回答 34.8 32.5 18.5 34.4 43.8